こんにちは。アベミホと申します。
このサイトは、“つづく、つづける、つづけていく”をテーマに暮らしやカルチャ、さまざまなものことについて綴るwebzineとしてスタートしました。なにをしても一週間坊主な自分が、“つづく”をテーマに日々編集していくのは、ちょっと覚悟のいることでもあります。タイトルの“そして、”も、何かを後ろにつづけるための接続詞です。
わたしの自己紹介をしておくと、長野県の東側出身で、進学を機に上京しました。美術大学と大学院で6年間学び、その後数年間働いてからUターンし、結婚。現在はフリーでデザインやライティングをしたり、古道具屋さんのようなことをしたり、農家さんのお手伝いをしたり… 何をしている人かと問われるとなかなか、ひとつを明確に答えられないところがあります。今は、ベースには子育てがあると思っています。
30歳で長男を、34歳で次男を出産しました。世界に命を二つ産み出すという大仕事を経験し、「親心」というものを知ることができた(もちろん、まだ道半ばではありますが)ことは、人生の大きな財産の一つです。自分を育ててくれた親が、自分に向けてくれていた気持ち、そして今も向け続けてくれている気持ち。親にならなければおそらく一生知り得なかったでしょう。
2024年、35歳になりました。自分にとって少し大きな節目でした。
誕生日に父から「これからの方がまだ長いけど、頑張れ」とLINEをもらいました。人生100年時代と言われる今、まだまだこれからの方が長い。しかし、35歳という年齢は、そろそろ折り返し地点に差し掛かっているような気がします。まるで丘の中腹に立つ看板を見たような感じです。
一年のうちに何度も服がつんつるてんになり、靴がきつくなる。子どもたちの成長を見守りながら、ふと気づくと、自分の体にはもう、あのような急な上り坂の変化は訪れないということを痛感します。ゆるやかに老いていく今の身体を、これから何十年、どうやって保つかという段階にあるのです。
ここ数年、年始にやりたいことリスト100を作成しています。年々、100個書き出すのが難しくなってきているのですが、その中に毎年書き続けても達成できない項目があり、それを35歳の節目にスタートさせようと決意しました。
「本・雑誌をつくる」ことです。
自分の手で一冊をまるごと作ってみたいという思いは、日々の忙しさに流されることなく、何年も必ずやりたいことリストに書き続けてきました。まずは、この場所をwebzineと定義して、素材をストックしていきたいと思います。