2人目の出産後、明らかに白髪が増えました。頬のたるみ、疲れが取れにくくなった体。30代後半に入ると、生理周期も乱れはじめました。不自然に白くなりすぎるので、若い頃は避けていたトーンアップ系の日焼け止め下地。その効果がしっかりわかるようになって、あ、これがくすみなんだ…と感じるこの頃です。
加齢を重ねても人生を健康で豊かに過ごすための、持続可能な方法を見つけたいと思うようになりました。子育て中、慌ただしい日々の中でもちょっとだけ気をつけるようになったことをシェアします。
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「若さってそんなに大事?」と、少し立ち止まる

そもそも、なぜ「若さ」に人は惹かれるのでしょう。
- 可能性の広がり まだ何者でもないことの自由さ。
- 体力と回復力 疲れてもすぐに回復できる。新しいことにも身体が対応しやすい。
- 吸収力・柔軟性 新しい知識や価値観、テクノロジーの変化を柔軟に受け入れられる。
- 感情の強さと熱量 夢や人間関係に全力で向き合う情熱がある。
つまるところ、若さ=未来。「これからどう生きるか」を自分自身で選び切り開いていける段階にある。これは社会的な成長価値を認められることと言えるのではないでしょうか。
世の中には「○歳若く見える!」「10歳若返る方法」といった情報が溢れていますが、20代の見た目に戻りたいのか?と言われるとそんなことはないなあと思うこの頃。
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わたし自身は、どちらかというと童顔なこともあり、つい数年前まで年相応に見られることがほとんどありませんでした。
仕事の場で軽く見られたり、子どもを連れていても「若いお母さんね〜 学生さんかと思った」なんて言われてしまうことも多々。年齢に見合った信頼を得られないモヤモヤがあり、「若く見える」ことが褒め言葉として使われることに、違和感を持っていました。最近では見た目が年齢に追いついてきたのか、グンと生きやすくなった気がします。
いつまでも健やかでイキイキと年齢を重ねていくために、30代後半からできることを継続していきたいと思っています。
子どもたちがおっさんになった姿を見届けるという人生のミッションもクリアしなくては(笑)そのためには何歳まで生きればいいのか?具体的に想像できてくる気がします。
紫外線と疲労の関係——肌と体を守る日常ケア
シミやそばかすが一気に目立ちはじめ、ろくに日焼け止めを塗らず太陽のもと肌をさらし続けた10〜20代のツケが今回ってきている気がします。
そこでまず基本となるのは紫外線対策。帽子や日傘、サングラスを積極的に使用します。真夏も半袖ではなく、風通しの良い薄地の綿麻の長袖を着たりしています。日焼け止めは紫外線吸収剤フリーのものを選び、季節や天気、その日屋外で過ごす時間などによって、SPF値を分けるようにしています。

加齢とともに、強い太陽光を浴びるととても疲れやすくなりました。一日外にいた日は、大して運動もしていなくても夕方にはくたくたに。紫外線疲労といって、さまざまな研究がされています。
紫外線を浴びると、体内で活性酸素(フリーラジカル)が発生します。これが細胞やDNA、たんぱく質を酸化=体にダメージをあたえます。その結果、脳が「体に異常がある」と判断して、全身に疲労信号(だるさ・眠気など)を出します。その結果、筋肉や皮膚では、乳酸や炎症物質が増えるのです。参考: 意外と知られていない紫外線の影響=紫外線疲労ってなに? 漢方ビュー通信 – ツムラ
この一連の反応がいわゆる「紫外線疲労」=紫外線によって起こる“なんかすごくだるい”状態の正体と言われます。免疫を低下させ、風邪や慢性的な不調の原因になりやすいのです!
ごはんは“ゆるバランス”─ タンパク質と糖化対策
子育て中は、どうしても自分のことが後回し。気づけば朝食を食べそびれていたり、キッチンに立ったまま冷めたごはんをかきこんだり… 完璧な食生活なんてとても無理。せめて“できる範囲”で、と決めている食事のルールがいくつかあります。
基本は野菜を中心にした食事に動物性と植物性のたんぱく質をバランスよく。お肉だけでなく豆腐や納豆、卵などを生協で毎週届くようにしています。髪と肌にツヤがあるとそれだけで若々しいので、材料となるタンパク質はなるべく良質なものを。

メキメキと成長していく子どもたちにとってもタンパク質は必要不可欠!
そして我が家は、義実家と一緒にお米を一年分まとめて購入し、少しずつ精米しながら食べるスタイル。8分づきと6分づきをブレンドしています。白米に比べて玄米に近く、食物繊維やビタミンが残っているのがうれしいところです。血糖値の上昇がゆるやかになることで、「糖化」=老化につながる体内のサビつきも防ぎます。
糖化とは、体内で余分な糖とたんぱく質が結びついて「AGEs(糖化最終産物)」という老化物質を作り出す反応のことです。肌のくすみやシワ、血管や骨の老化の原因となり、見た目も内側も“老け”を進める要因のひとつです。 参考:老化を促進する「糖化」とは?仕組みと糖化対策を解説 フラクトオリゴ糖 style – 明治
また水分補給も基本中の基本。子どもがいると麦茶を一年中作るのが日常になり、自分も自然とこまめに飲むようになりました。これまで気づくとコーヒーに手が伸びてしまっていましたが、カフェインはなるべく控えめするよう心がけています。
背すじをすっと——体幹を意識した小さな習慣
30代後半になって実感するのは、基礎代謝の低下と筋力の衰えです。どんどん活発になっていく子どもたちを追いかけ回すのもきつい… ズボラで運動習慣がなかったわたしですが、なわとびをしています。
長年猫背と反り腰に悩まされているわたし。なわとびのような体幹を鍛える運動は、姿勢の改善も期待できます。背筋がしゃんと伸びて、姿勢が美しい人は年齢に関係なく若々しく見えますよね。
眠れるときにしっかり——家事はあとまわしでOK
睡眠は、日中に傷ついた細胞を修復し、ホルモンバランスを整え、心の状態を調律してくれるリセットタイムです。
最も重要なアンチエイジングケアの要素……とわかってはいますが、子育てがはじまってから5年、まとまった睡眠をとれた日は数えるほどしかありません。夜泣き対応に翌日の準備…… 夜間もやることは山積み。睡眠不足という毎日の小さな積み重ねが、心身に確実に影響を与えていることを実感します。
まとめて眠ることはどうしても難しいので、眠れるときは多少他のことを後回しにしても眠るようにしました。休日の午後は平日の睡眠不足を補うように、子どもたちとがっつり3時間くらい昼寝することも。

一番は、寝かしつけのタイミングで一緒に寝てしまうこと。洗い物ができていなくても、洗濯は数日分まとめてでも、死にゃあしません!
心のエイジングケア——ひとり時間でストレスオフ
ストレスは老化を加速させる大きな要因の一つです。子育てや仕事、人間関係など、さまざまなストレスにと上手に付き合う方法を見つけることが大切だと感じています。わたしの場合、なるべく一人の時間を意識的に作ることがストレス解消になっています。
一番落ち着くのは、車の運転。景色が変わることで気分もリフレッシュしますし、運転に没頭していると他のことに注意がいかずに済みます。通勤のドライブも好きな音楽やポッドキャストを聴いたり、自分だけの時間を過ごします。

また、気持ちを明るくする行動が、自律神経やホルモンに良い影響を与えてくれるので、子どもたちとふざけて笑ったり、スキンシップをとっています。
10年後のわたしはどんな姿?——少し先を歩くロールモデルを味方に
自然体で歳を重ねている方を見ると素敵だなぁと思います。
無理に若作りするのではなく、年齢を隠さず、それでも品よく整っている。積み重ねてきたものが、大人の柔らかさとしてにじみ出ている人に出会うと、「こんなふうになれたら」と、心のどこかで思うのです。
浜島直子さんは歳を重ねるほどに透明感が増し増しで、ヘルシーでかわいいなあ。
そう思って年齢を調べてみたら40代後半と知りびっくり!もちろんモデルさんなので、たくさんの惜しみない努力があっての現在のお姿であることは承知の上ですが… “10年後、あんなふうにイキイキとしていられたらいいな”と前向きな気持ちをいただきました。
30代後半、まだ本格的な「老い」に向き合う段階ではないとしても、“少し先を歩いている素敵な先輩”を見つけると、年をとることが“怖いもの”ではなくなるのではないでしょうか。そして、これからの自分が、誰かにとっての“その存在”になれたら!と思います。
参考
- 健康とウェルビーイングのためのセルフケア導入に関するWHOガイドライン|WHO(世界保健機関)
- 意外と知られていない紫外線の影響=紫外線疲労ってなに?| 漢方ビュー通信 – ツムラ
- 肌老化は酸化が原因? 活性酸素がお肌に与える影響と酸化の対処法|再春館製薬所
- 筋肉の材料”だけじゃない! 美と健康のために摂りたい、たんぱく質|ココロートパーク – ロート製薬
- 老化を促進する「糖化」とは?仕組みと糖化対策を解説|フラクトオリゴ糖 style – 明治
- 糖化を防ぐために取り入れたい「7つの抗糖化習慣」| 大正製薬
- 基礎代謝を高め内臓の働きも活発に!体幹を鍛えて快適な毎日を|公立学校共済組合
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